情報の時点:2026年10月12日|対象:オンタリオ州の学生支援制度(OSAP)と、私立の高等教育機関に関わる支払いの一時停止
カナダ・オンタリオ州の大学・研究担当大臣(Minister of Colleges, Universities, Research Excellence and Security)は2026年10月6日、私立の高等教育機関に関わる州の学生支援制度「OSAP」の支払いを、監査が続く間すべて一時停止したと声明で発表しました[1]。
OSAPは、オンタリオ州に住むカナダ市民・永住者・保護対象者向けの制度で、州政府は留学生(international student)は対象外としています[2]。そのため、日本からの留学生がOSAPを受け取ることはなく、今回の停止による直接の影響は限られます。声明は個別の学校名を挙げていません[1]。
この記事のポイント
変更内容の要点
| 項目 | 従来 | 変更後 | 適用日 | 対象・例外 |
|---|---|---|---|---|
| 私立の高等教育機関に関わるOSAPの支払い | 支払いあり | 監査の間、すべて一時停止 | 2026年10月6日の声明で発表(停止の開始日は記載なし) | 私立の高等教育機関[1] |
| OSAPの対象への復帰 | — | より厳しい基準を満たす必要あり(詳細は後日) | — | すべての私立の高等教育機関[1] |
| 主にオンラインの課程 | — | 私立キャリアカレッジの主にオンラインの課程をOSAPの対象から外す法案を出す方針 | (法案は今後) | 私立キャリアカレッジ[1] |
| 学生への支援 | — | 私立校の学生向けに、低金利の第三者ローンの選択肢を金融機関と協議中 | (詳細は後日) | [1] |
対象になる人と対象外のケース
影響を受ける人
OSAPを使って、オンタリオ州の私立の高等教育機関で学んでいる学生です。州政府は、私立校の多くの学生が学業を終えるために学生支援に頼っていることを認め、低金利のローンの選択肢を検討しているとしています[1]。
日本からの留学生への影響
OSAPを受けられるのは、オンタリオ州に住むカナダ市民・永住者・保護対象者で、州政府の案内は「留学生」を対象外の例に挙げています[2]。日本からの留学生がOSAPの停止で直接、学費の支援を失うことはありません。
私立校の運営への影響や、留学生の受け入れへの影響について、州の声明は触れていません[1]。私立校への進学を考えている場合は、学校の運営状況や学生保護の仕組みを、学校と州の公式案内で確認してください。
いつから適用されるか
- 2024年後半:私立キャリアカレッジでのOSAPの申請の増加について、州に苦情が増え始める[1]
- 2025年1月15日:業界団体Career Colleges Ontarioが、特定の学校について同様の懸念を州に伝える[1]
- 2025年7月:州が対象を絞った検査を開始[1]
- 2025年12月:州の法務調査チーム(FIT)に助言を依頼[1]
- 2026年5月:6キャンパスに登録を更新しない通知。その後OSAPの対象から外す[1]
- 2026年8月:外部監査人としてKPMGに依頼[1]
- 2026年10月6日の前週:州の会計検査院長に通知し、オンタリオ州警察(OPP)に付託[1]
- 2026年10月6日:私立の高等教育機関に関わるOSAPの支払いの一時停止を声明で発表[1]
監査の予備的な結果として挙げられた懸念
声明は、KPMGの予備的な結果として、共通の所有関係、移民サービス業者の関与、私立キャリアカレッジと移民の募集・サービス業者の同じ場所での運営、学生の本人確認や在籍・修了の確認の不足、同じ地域から異常に多くの申請が出ていることを挙げています。懸念の多くは、オンラインだけの課程に集中していたとしています[1]。これらは監査の途中の結果で、声明は特定の学校や個人について結論を示していません[1]。
公式案内で確認しておきたいこと
| 確認すること | 確認先 | 理由 |
|---|---|---|
| 今後の基準や学生向けの支援の詳細 | オンタリオ州の発表 | 詳細は後日公表するとされている[1] |
| OSAPの対象者の条件 | オンタリオ州のOSAPの案内 | カナダ市民・永住者・保護対象者が対象で、留学生は対象外[2] |
| 私立校の運営状況 | 学校と州の公式案内 | 州の声明は個別の学校名を挙げていない[1] |
個別の手続きについては、各機関の公式案内や専門の窓口でご確認ください。
よくある質問
- 日本人の留学生もOSAPを使えますか?
-
使えません。オンタリオ州の案内では、OSAPの対象はオンタリオ州に住むカナダ市民・永住者・保護対象者で、留学生は対象外です。
- どの学校が対象ですか?
-
声明は「私立の高等教育機関に関わるすべてのOSAPの支払い」を止めたとしており、個別の学校名は挙げていません。
- 公立のカレッジや大学も止まっていますか?
-
声明が一時停止の対象としているのは私立の高等教育機関に関わる支払いです。
- 停止はいつまで続きますか?
-
声明は「監査が進む間」としています。対象に戻るにはより厳しい基準を満たす必要があり、詳細は後日公表するとしています。
出典と更新履歴
- Ontario Newsroom「Statement by Minister Quinn on Pausing OSAP Payments to Private Postsecondary Institutions and Restoring Integrity to the OSAP System」(2026年10月6日)。確認日:2026年10月12日。支払いの一時停止、経緯、KPMGの予備的な結果、会計検査院長への通知とOPPへの付託、今後の方針。
- ontario.ca「Learn about OSAP」。確認日:2026年10月12日。OSAPの対象者(カナダ市民・永住者・保護対象者)と、留学生が対象外であること。
制度や案内の内容は変更されることがあります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
更新履歴
- 2026年10月12日:初版

