調査基準日:2026年10月5日(Languages Canadaの配置状況は10月6日公表分を10月8日に反映)|対象:ILAC(International Language Academy of Canada)の破産・閉校と、Languages CanadaのeCAPによる語学プログラム保護
追記(2026年10月7日):Languages Canadaの10月6日更新FAQを確認し、語学コースの自己手配、配置支援が不要な場合の連絡、新規登録料の案内を追加しました。10月7日の追記時点では、配置人数の基準日を9月28日のまま保持していました。
2026年10月08日追記:Languages Canadaが10月6日付で公表した最新状況(配置確定2,781人、閉校時に対面で在学していたILAC学生の96%が配置済みなど)を「カナダの学生保護(eCAP)」に追加しました。9月28日時点の区分別人数の表は記録として残しています。
International Language Academy of Canada(以下、ILAC)は、自社サイトで2026年9月18日(金)に破産保護(bankruptcy protection)を申請し、即日で運営を停止・全プログラムをキャンセルしたと発表しました[1]。KPMG Inc.は、同日付でInternational Language Academy of Canada Inc.がカナダ破産・支払不能法(BIA)第49条に基づく破産譲渡(assignment in bankruptcy)を行い、自らが管財人に選任されたと公表しています[2]。
本記事では、ILAC公式告知、KPMG、Languages Canada、州当局の案内をもとに、閉校と法人ごとの破産手続き、語学・職業課程の支援窓口を整理します。閉校日と各法人の破産譲渡日は異なり、eCAPと州の授業料保護制度も別の手続きです。
この記事のポイント
- 閉校・破産:ILACは2026年9月18日に運営停止。本体法人は同日に破産譲渡。トロント/バンクーバーで運営。管財人はKPMG Inc.(ILAC本体)。関連法人の破産申立て日は別日付[1][2][3]
- eCAP(語学):支払済み語学授業料の振替が中心。宿泊・交通・教材・保険等は対象外。返金プログラムではない。2026年10月6日公表時点で、閉校時に対面で在学していたILAC学生の96%が配置済み(EC Englishと合わせた配置確定は2,781人)。9月28日時点は対面在学1,362人中1,106人[4][5]
- 対象外・関連:高校・キャリアカレッジ・コープはLanguages Canadaの語学支援枠外。Tamwood CareersはKPMG上9月23日に別法人として破産。BC州はTamwood Language Centresを含む4機関の指定失効を9月18日付で確認[2][4][6]
発表内容と閉校の範囲
ILAC公式は、「金曜(9月18日)に破産保護を申請し、即日で運営を停止する。全クラス・プログラムは即時キャンセル」と告知しています。直近3年の規制環境変化による財務悪化を理由に挙げ、KPMG Inc.をLicensed Insolvency Trusteeに任命したとしています[1]。
拠点について、CBC NewsおよびCanadian Press(CityNews掲載)は、ILACがトロントとバンクーバーで運営していたと報じています[3][7]。ILAC公式告知本文自体には都市名の列挙はありません。
| 項目 | 内容(出典付き) |
|---|---|
| ILAC公式の決定 | 2026年9月18日(金)に破産保護を申請し、即日で運営停止・全プログラムキャンセル[1] |
| 管財人(ILAC本体) | KPMG Inc.。BIA第49条の破産譲渡。破産譲渡日は2026年9月18日[2] |
| キャンパス(報道) | トロント/バンクーバー。CBC・Canadian Press。ILAC告知本文には都市名なし[3][7] |
| 学生向け学術連絡 | KPMGページは、学業・振替・成績等の即時照会先を info@ilac.com と記載。債権者照会は ilac@kpmg.ca[2] |
| 関連法人の破産日(KPMG) | ILAC International College系:2026年9月22日。Tamwood Careers Ltd.:9月23日。Canadian Edge International Corp:9月25日。本体(9月18日)とは別日付[2] |
出典:ILAC公式告知[1]、KPMG債権者ページ[2]、CBC News[3]、CityNews(Canadian Press)[7]
カナダの学生保護(eCAP)
Languages Canadaは、会員校閉校時に支払済みの語学学習を別会員校で続けるためのEducation Completion Assurance Plan(eCAP)を運用しています。eCAPは保険でも返金プログラムでもなく、会員校が枠を出して振替を成立させる仕組みです。対象は授業料(tuition)で、宿泊・交通・教材・保険・ビザ費用などは含まれません[4][5]。
Languages Canadaの2026年9月28日更新は、ILACの語学プログラムとEC English閉校の影響学生を合わせ「4,500人超」(対面・オンライン、開始済みと前納の未開始を含む。前納の開始予定は2027年まで)と説明しています。これはILAC単独の数字ではありません[4]。
2026年10月08日追記:Languages Canadaが10月6日付で公表した最新状況
Languages Canadaは2026年10月6日付の更新で、ILACとEC Englishの閉校で影響を受けた学生のうち2,781人の配置(振替先)が確定したと公表しました。閉校時に対面で在学していた学生では、ILACの96%、EC Englishの100%が配置済みです[4]。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 配置が確定した人数 | 2,781人。ILACの語学プログラムとEC Englishの閉校で影響を受けた学生の合計で、ILAC単独の数字ではありません[4] |
| 閉校時に対面で在学していた学生 | ILAC学生の96%、EC English学生の100%の配置が確定。人数の内訳は掲載されていません[4] |
| まだ配置が必要な在学生 | 在学中の学生(current students)の3%未満。数日内の配置確保を目指すとしています。学校別の内訳は掲載されていません[4] |
| 今後開始予定の学生 | 10月後半から2027年4月までに開始予定のコースに登録した学生が数百人。配置に必要なデータを最近受け取り、次の優先課題としてこれらの学生の振替先探しを進めるとしています[4] |
| 配置のペース | 配置は続いているものの、新たな確定数の伸びは緩やかになっていると説明。受入枠内での適切なコース探し、登録・授業料支払いの確認、進学(パスウェイ)条件の確認に時間がかかる場合があるとしています[4] |
| ビザ・就学許可 | BC州・オンタリオ州の高等教育所管省およびIRCCと連携し、必要なビザ・就学許可の変更で影響学生が優先的に扱われるよう取り組んでいると説明。州とはPAL(州が発行する受入証明書)の割当確保、IRCCとは影響学生の申請・変更依頼の特定と、IRCCの指示の学生への伝達を進めています。同ページのFAQは、eCAPでの配置が移民審査の承認を保証するものではないとしています[4] |
| 学生に求めていること | 当初の開始予定日が9月21日以降の学生は、届いた「Student Information and Proof of Payment Form」を提出(本人やエージェントがすでにメールしていても提出)。同じ内容の重複問い合わせは控え、新しい重要情報がある場合か依頼があった場合のみ再度メールするよう求めています[4] |
出典:Languages Canada「EC English and ILAC closures: Updates and FAQs」(Latest update:2026年10月6日)[4]。確認日:2026年10月8日。10月6日の更新には、下の表と同じ区分別の人数(9月28日時点)は掲載されていません。下の表は9月28日時点の記録として残しています。
| 区分 | 人数 | 配置状況 | 注記 |
|---|---|---|---|
| 対面・すでに在学していたILAC学生 | 1,362人 | 1,106人を他会員校へ配置 | モントリオール、トロント、バンクーバーのいずれか。ほぼ中断なし、またはまもなく再開と説明[4] |
| オンライン・在学中(公式のOnline欄) | 1,325人 | 291人配置 | この行の原文は学校名を省略。未配置のILACオンライン人数との計算は整合[4] |
| 対面・閉校時に未開始のILAC学生 | 708人 | 62人配置 | 残りは下記「未配置」に含まれる[4] |
| オンライン・未開始のILAC学生 | 248人 | 56人配置 | 同更新[4] |
| ILACで未配置(同日時点) | — | 対面902人/オンライン1,226人 | EC分(438人)とは別に集計[4] |
| eCAPの対象費用 | — | 支払済み語学授業料の振替が中心 | 宿泊・交通・教材・保険・ビザ等は対象外。未払い週は自己負担[4][5] |
| eCAPの支援申請期限 | — | eCAPで定義するProgram Closure Dateから30営業日以内 | 登録時メールのフォームを速やかに提出。未着の場合はLanguages Canadaに連絡し、個別の期限を確認[4][5] |
| 授業料の返金 | — | 今回のFAQは振替に代わる返金を提供しないと明記 | eCAPの支援と、州の基金・破産手続きへの請求を混同しない[4] |
出典:Languages Canada「EC English and ILAC closures: Updates and FAQs」(2026年9月28日更新)[4]、eCAP手続き・ガイドライン(PDF)[5]。EC分の人数は同ページに併記されるが、本表はILAC語学分を中心に記載。
語学コースの振替を自分で手配する場合
Languages Canadaの2026年10月6日更新のFAQでは、学生やエージェントが受入校の同意を得て、他の加盟校への振替を自分で手配できると案内しています。Languages Canadaの事前承認は不要ですが、加盟校に受け入れ義務があるわけではなく、コースや空き枠の確認が必要です。
手配が済んで同団体の配置支援が不要になった場合は、student@languagescanada.caへ、件名を「PLACEMENT NO LONGER REQUIRED」とし、学生氏名・学生ID・新しい学校名を知らせるよう求めています。加盟校への振替では新たな登録料は請求しない一方、教材費等は対象外と説明しています。州の授業料保護制度や就学許可の条件は別に確認してください。Languages Canada公式FAQ
FAQの更新日は2026年10月6日です。10月6日時点の配置状況は上の「2026年10月08日追記」に、9月28日時点の区分別人数は上の表に分けて記載しています。
キャリアカレッジ・Tamwoodと州別の支援
Languages CanadaのFAQは、高校・キャリアカレッジ・コープ課程について「語学教育の支援枠の外」とし、州の所管当局と振替先校への確認、成績照会は info@ilac.com を案内しています[4]。eCAPの振替人数(上記表)は語学プログラム向けであり、カレッジ課程の救済人数ではありません。
KPMGの公開ページでは、ILAC本体(9月18日)のほか、ILAC International College Ltd.およびILAC International College (BC) Ltd.が2026年9月22日、Tamwood Careers Ltd.が9月23日、Canadian Edge International Corpが9月25日にそれぞれ破産譲渡したと記載されています。日付も法人も本体とは別です[2]。
ブリティッシュコロンビア(BC)州のPTIRUは、ILAC International College、International Language Academy of Canada、Tamwood Careers、Tamwood Language Centresの4機関が指定証を返上し、2026年9月18日付で指定が失効したと公式に案内しています。これは教育機関の指定に関する日付で、KPMGが示す各法人の破産譲渡日とは別の事実です。Tamwood Language Centresという名称での破産手続きの有無は、KPMGページからは確認できません[6]。
出典:KPMG[2]、Languages Canada FAQ[4]、BC州PTIRU[6]
BC州:PTIRU承認プログラムの学生はStudent Tuition Protection Fundへの請求対象になり得ます。申請期限は閉校から1年以内で、返金の可否・金額は審査されます。語学課程でも、期間が6か月を超える、または授業料が4,000カナダドル以上の承認対象プログラムの学生は、Languages Canadaへの手続きに加えPTIRUへ請求書を提出するよう案内されています。職業課程の学生は、指定された継続学習先(train-out)の確認前に他校と契約・支払いをすると支援資格に影響する可能性があります。授業料の請求窓口はPTI.InstitutionClosure@gov.bc.caです[6]。
オンタリオ州:Training Completion Assurance Fund(TCAF)は、登録されたキャリアカレッジの承認職業プログラムに契約・入学した対象学生を支援する制度です。トロントの語学学生すべてを一律に保護するものではありません。対象可否、継続学習の選択と請求期限は州からの通知に従い、TCAF-PCC@ontario.caで確認してください[8]。
現時点で未確認の事項
次の点は、確認した一次資料に数値・条件が載っていないか、手続き待ちのため断定できません。
- 管財手続きにおけるコース・宿泊費の配当率・返金見込み(eCAPは学習継続の支援であり、今回のFAQは振替に代わる返金を提供しないと説明)
- 資産・負債の詳細な集計(本稿では行っていません。第三者の要約サイトの数字は採用しません)
- 日本人学生の人数・国籍別内訳(Languages Canada更新に国籍別の記載なし)
- Tamwood Language Centresの破産申立ての有無(KPMGページに当該名称の記載なし。BC州での指定失効はPTIRUが確認)
- 州のTuition Protection Fund等への個別請求可否・支給率(プログラム種別と州ごとに異なる)
在学生・出発前の確認事項
留学エージェント経由・直接契約のいずれでも、次を書類とメールで残すことが実務上の起点になります。語学とカレッジで窓口が異なります。
| 状況 | まず確認すること | 主な窓口(一次資料) |
|---|---|---|
| 語学・すでに在学/前納済み | Languages Canadaからのフォーム提出依頼メール(迷惑フォルダ含む)。当初の開始予定日が9月21日以降なら、届いた学生情報・支払証明フォームを提出(エージェントが連絡済みでも)。支払証明。宿泊はeCAP対象外 | student@languagescanada.ca。更新ページの指示に従う[4] |
| スタディパーミット保持 | 新しいLOA・PAL(必要な場合)と許可変更。ILAC名義の許可での渡航は拒否リスクとFAQが注意。Languages CanadaはBC州・オンタリオ州とIRCCに、影響学生の優先対応を働きかけ中(10月6日更新) | Languages Canada FAQの移民関連節とIRCC公式[4] |
| BC州の対象語学・職業課程 | PTIRUへの請求と、指定された継続学習先の案内。語学はLanguages Canadaとも手続き | PTI.InstitutionClosure@gov.bc.ca[6] |
| オンタリオ州の承認職業課程 | TCAFの対象可否、州の通知に記載された選択肢と期限 | TCAF-PCC@ontario.ca[8] |
| 高校・キャリアカレッジ・コープの学業記録 | eCAPの語学支援枠外。課程ごとの対応を所管当局へ確認 | 州当局、info@ilac.com(成績等)[4] |
| 債権者としての届出 | 破産手続上の債権申告。管財人の案内に従う | ilac@kpmg.ca(KPMG)[2] |
窓口・期限は更新されることがあります。上記は2026年10月5日時点で確認した案内です(Languages Canada関連は2026年10月8日に再確認)。
よくある質問
- ILACはいつ閉校したのですか?
-
ILAC公式は2026年9月18日(金)に破産保護を申請し、即日で運営停止・全プログラムキャンセルと告知しています。KPMGも同日にILAC Inc.の破産譲渡と管財人選任を公表しています。関連するカレッジ法人などの破産申立て日は9月22日以降で、本体とは異なります。
- 授業料は戻ってきますか?
-
Languages Canadaの今回のFAQは、eCAPで振替に代わる返金は提供できないと説明しています。2020年の一般規程にある条件付きのSEAF給付は、本件で利用できると確認できていないため、返金見込みには含めません。州の授業料保護制度は別の申請・審査が必要です。破産手続きの配当率も確定したものとして案内できません。
- 宿泊費も保護されますか?
-
原則として対象外です。eCAP文書とLanguages Canada FAQは、宿泊・ホームステイを授業料保護の対象外としています。第三者のホームステイ事業者による手数料免除などの個別申し出があっても、eCAPの一部ではありません。
- まだ渡航前でもeCAPの対象になりますか?
-
eCAP文書は、閉校時に在学していた学生に加え、合格・前納済みの未開始学生も対象になり得ると定めています。Languages Canadaの2026年9月28日更新でも、未開始の対面ILAC学生708人のうち62人、未開始オンライン248人のうち56人が配置済みです。10月6日の更新では、10月後半から2027年4月までに開始予定のコースに登録した学生が数百人いるとし、配置に必要なデータを受け取ったため、次の優先課題としてこれらの学生の振替先探しを進めるとしています。ただし振替先・開始日の希望は保証されません。
- Tamwoodも同じ閉校ですか?
-
KPMG上、Tamwood Careers Ltd.は2026年9月23日に別法人として破産譲渡しています。ILAC本体(9月18日)とは日付が異なります。BC州PTIRUはTamwood Language Centresを含む4機関の指定失効を9月18日付で確認しています。教育機関の指定失効と法人の破産は別の手続きであり、Tamwood Language Centresという名称での破産手続きの有無はKPMGページから確認できません。
出典・確認日
- ILAC公式サイト掲載の閉校・破産保護告知。確認日:2026年10月5日。2026年9月18日(金)申請・即日停止、KPMG任命の記載。
- KPMG Canada「International Language Academy of Canada Inc.」債権者向けページ。確認日:2026年10月5日。本体9月18日、College系9月22日、Tamwood Careers 9月23日、Canadian Edge 9月25日。
- CBC News「Canadian language school files for bankruptcy, leaving students stranded」。確認日:2026年10月5日。トロント/バンクーバー、Languages Canadaの1,362人言及など。
- Languages Canada「EC English and ILAC closures: Updates and FAQs」(最新状況・FAQ 2026年10月6日更新。区分別人数は9月28日更新時の記載)。確認日:2026年10月8日。配置人数・eCAP範囲・FAQ・ビザ関連の取り組み。
- Languages Canada「eCAP™ – Education Completion Assurance Plan Program Closure Procedures and Guidelines」(PDF)。確認日:2026年10月5日。授業料対象・宿泊等除外、30営業日の定義。本件の支援内容は最新の閉校FAQも確認。
- BC州PTIRU「ILAC Education Group Closure (ILAC and Tamwood)」。確認日:2026年10月5日。4機関の指定失効、対象語学・職業課程の請求と継続学習の案内。
- CityNews(The Canadian Press)「International Language Academy of Canada shutters over bankruptcy」。確認日:2026年10月5日。トロント/バンクーバー、金曜申請の報道。
- オンタリオ州「Career college closures」。確認日:2026年10月5日。承認職業プログラムの学生向けTCAF案内。
公開情報の表示は調査後に変わることがあります。本ページは記載した日時の観測・資料に基づきます。返金率や関連法人の未確認事項は本文で分けています。

