EC English、全世界で閉校・清算手続きを開始|英国SESとカナダeCAPの学生保護

EC English、全世界で閉校・清算手続きを開始|英国SESとカナダeCAPの学生保護|業界リサーチ

調査基準日:2026年10月5日|対象:EC English Language Centresの閉校・清算発表と、英国・カナダの学生保護制度

EC English Language Centres(以下、EC)は、正式な清算・管財・倒産手続き(insolvency, administration and/or winding-up)を開始すると自社サイトで発表しました[1]。掲載日時は2026年9月15日(UTC)です。English UKは、英国校の閉校確認日を2026年9月14日(月)としています[2][3]。

本記事では、EC公式発表、English UKのファクトシートと学生向け更新、Languages Canadaの閉校更新・FAQ、eCAP手続き文書をもとに、確認できた事実と返金割合など未公表の事項を分けて整理します。アイルランド・米国・UAE・南アフリカ・マルタなど他国の保護制度の詳細は、本稿執筆時点で同水準の一次資料を確認できていないため、断定しません。

この記事のポイント

  • 閉校・手続き開始:ECは清算・管財等の手続き開始を発表。ピーク時(2019年)は8か国、年間約4.5万〜5万人規模と自社が記載。現時点の校数は公式文面になく、業界報道では25校・7カ国とされる[1][5]
  • 英国(確認済み):English UKは閉校時の在学生向けに振替コースを調整し、9月18日18:45時点で英国在の影響学生328人全員にオファー済み。9月15日の案内では未開始学生を対象外としていたが、10月2日の更新では2026〜2027年の将来予約者への振替支援も進めている。支払済み授業分は可能な範囲で追加授業料なしの提供を依頼し、部分払いの場合は追加費用が生じることがある。English UKは返金しない[2][3][8]
  • カナダ(確認済み):Languages CanadaのeCAPは支払済み語学授業料の振替が中心で、宿泊費等は対象外。2026年9月28日時点で対面在学のEC学生331人は配置済み。未開始537人のうち99人配置、残り438人は未配置[6][7]
目次

発表内容と閉校の範囲

EC公式発表の中心は、追加出資を確保できず、関連するマルタ法人が正式な清算手続きを始めることにしたという点です。国際展開が相互に結びついているため、他国でも現地法に沿った管財・倒産・縮小の手続きが必要になると説明しています。個別校・学生・従業員向けの詳細は、「各国の手続きが確定次第」伝えるとしています[1]。

規模について、EC公式が数字で書いているのは2019年ピーク時の「8か国」「年間おおよそ45,000〜50,000人(EC成人校とEmbassyブランドのジュニア)」です。これは閉校時点の在籍数や現校数ではありません[1]。現在の校数・渡航先について、EC公式文面には「25校」「7カ国」の記載はありません。The PIE News(2026年9月14日付)は「7つの渡航先にある25の語学学校すべてを即時閉鎖」と報じ、渡航先として英国・アイルランド・カナダ・米国・UAE・南アフリカ・マルタを挙げています[5]。

発表内容の確認範囲
項目内容(出典付き)
EC公式の決定正式な清算・管財・倒産手続きの開始。追加出資の不調と厳しい財務・市場環境を理由に挙げる[1]
公式サイト掲載2026年9月15日 07:12 UTC(schema.org datePublished)[1]
英国の閉校確認日2026年9月14日(月)。English UKの学生向け更新[2]
ピーク時の規模(2019年)8か国、年間約45,000〜50,000人。閉校時点の在籍数ではない[1]
現校数・渡航先(業界報道)25校・7カ国(英国、アイルランド、カナダ、米国、UAE、南アフリカ、マルタ)。EC公式文面には未記載。The PIE Newsの報道[5]
各国の個別案内「管轄ごとの手続きが確定次第」とEC。本稿は英国・カナダの一次資料が確認できた範囲に限定[1]

出典:EC公式発表[1]、English UK学生向け更新[2]、The PIE News[5]

英国の学生保護(SES)

English UKは、ECの英国4校(ロンドン、ケンブリッジ、ブライトン、マンチェスター)の閉校後、Student Emergency Support(SES)で振替を調整しています[3]。2026年9月18日18:45時点で、英国にいる影響学生328人全員に振替コースのオファーが出たと発表しています。68の加盟校が短期間で枠を提供したとしています[2]。

英国SESの対象と制約(EC閉校向け案内)
項目内容条件・例外
対象校ロンドン、ケンブリッジ、ブライトン、マンチェスターの4校English UKファクトシート(2026年9月15日)[3]
当初の優先対象(9月15日案内)閉校時にすでに英国ECで在学していた学生全額納付済みで、2026年9月14日時点で未修了であること[3]
未開始の学生10月2日の更新では、2026〜2027年の将来予約者にも振替支援を実施支払済みの授業期間・週時間数を可能な範囲で追加授業料なしで提供するよう加盟校へ依頼。部分払いの場合は追加費用が必要になることがある。未連絡の学生・エージェントはmembership@englishuk.comへ相談[8]
振替の内容加盟の認定語学センターで類似コースを追加料金なしで提示する場合がある同一内容・同一都市は保証されない。通常は1回のオファー。拒否すると無償の再手配はしない[3]
進捗(確認済み)2026年9月18日18:45時点で、英国在の328人全員にオファー「currently in the UK」の学生。未開始・国外の人数は同発表に含まれない[2]
宿泊EC手配の宿泊は2026年9月19日(土)まで継続可能とEnglish UKがECから把握それ以降は提供者へ直接支払いが必要になる可能性。緊急の一時宿泊支援は裁量で、保証されない[3]
返金English UKはコース・宿泊費の返金をしない債権者としての請求は管財人情報が得られ次第案内するとしている。返金率は未公表[3][4]
ビザETA/標準訪問ビザ(6か月)は他認定校への振替が通常可能と説明短期就学ビザ(STSV・11か月)は出国して新ビザが必要になる場合がある[3]

出典:English UK学生向け更新(2026年9月18日)[2]、エージェント向けファクトシート(2026年9月15日)[3]、SES説明ページ[4]、将来予約者向け更新(2026年10月2日)[8]

カナダの学生保護(eCAP)

Languages Canadaは、会員校閉校時に支払済みの語学学習を別会員校で続けるためのEducation Completion Assurance Plan(eCAP)を運用しています。eCAPは保険でも返金プログラムでもなく、会員校が枠を出して振替を成立させる仕組みです。対象は授業料(tuition)で、宿泊・交通・教材・保険・ビザ費用などは含まれません[6][7]。

カナダeCAPの進捗(Languages Canada、2026年9月28日更新)
区分人数配置状況注記
対面・すでに在学していたEC学生331人全員を他会員校へ配置モントリオール、トロント、バンクーバーのいずれか。ほぼ中断なし、またはまもなく再開と説明[6]
対面・閉校時に未開始のEC学生537人99人配置済み残りは下記「未配置」に含まれる[6]
ECで未配置の学生438人未配置同日時点。ILAC分とは別に集計されている[6]
eCAPの対象費用—支払済み語学授業料の振替が中心宿泊・交通・教材・保険・ビザ等は対象外。未払い週は自己負担[6][7]
申請期限の目安—Program Closure Dateから30営業日以内に請求eCAP手続き文書の定義。学生は登録時メールのフォーム提出を求められている[6][7]

出典:Languages Canada「EC English and ILAC closures: Updates and FAQs」(2026年9月28日更新)[6]、eCAP手続き・ガイドライン(PDF)[7]。ILAC閉校の人数は同ページに併記されるが、本表はEC分のみ。

同ページは、ILAC閉校と合わせた影響学生の総数を「4,500人超」(対面・オンライン、開始済みと前納の未開始を含む。前納の開始予定は2027年まで)と説明しています。これはEC単独の数字ではありません[6]。

現時点で未確認の事項

次の点は、確認した一次資料に数値・条件が載っていないか、手続き待ちのため断定できません。

  • コース・宿泊費の返金率(英国SESは返金しない。カナダeCAPも基本は振替。管財手続きでの配当は未公表)
  • アイルランド、米国、UAE、南アフリカ、マルタなど他国の学生保護制度の適用範囲と進捗(ECは管轄ごとに追って案内すると述べるのみ)
  • EC公式が示す閉校時点の世界全体の在籍数・校数(公式は2019年ピークのみ。25校・7カ国は業界報道)
  • クレジットカードチャージバックや旅行保険の個別可否(契約・カード会社・保険約款次第で、団体の一次発表では一般化できない)

在学生・出発前の確認事項

留学エージェント経由・直接契約のいずれでも、次を書類とメールで残すことが実務上の起点になります。国によって窓口が異なります。

状況別の確認先
状況まず確認すること主な窓口(一次資料)
英国で在学中だったEnglish UKからのメール・電話。ビザ種別と有効期限。宿泊の退去日(9月19日以降の扱い)membership@englishuk.com(件名例:EC student support, 氏名 / 校名)[3]
英国で未開始・未渡航English UKの10月2日更新では将来予約者の振替支援を進めている。支払済み授業分・振替先・追加費用の有無と、宿泊・ビザ等の再手配を確認membership@englishuk.com。未連絡の学生・エージェントはできるだけ早く連絡するよう案内[8]
カナダで在学・前納済みLanguages Canadaからのフォーム提出依頼メール(迷惑フォルダ含む)。支払証明。宿泊はeCAP対象外student@languagescanada.ca。更新ページの指示に従う[6]
カナダでスタディパーミット保持新しいLOA・PAL(必要な場合)と許可変更。閉校例外で授業開始できる条件はIRCCの規定次第Languages Canada FAQの移民関連節とIRCC公式[6]
その他の国EC・管財人・現地業界団体・エージェントの最新案内。保護の有無を一般化しないEC公式の続報[1]

窓口・期限は更新されることがあります。上記は2026年10月5日時点で確認した案内です。

よくある質問

ECはいつ閉校したのですか?

English UKは英国校の閉校確認日を2026年9月14日(月)としています。EC公式サイトの発表ページの掲載日時は2026年9月15日07:12 UTCです。清算・管財等の手続きは国ごとに進むため、すべての手続きが同日に完了したわけではありません。

授業料は戻ってきますか?

英国のSESは返金ではなく振替が目的で、English UKは返金しないと明記しています。カナダのeCAPも支払済み授業料の振替が中心で、返金プログラムではありません。管財手続きでの配当割合は、確認した資料には載っていません。

宿泊費も保護されますか?

原則として対象外です。英国ではEC手配の宿泊は2026年9月19日まで継続可能と案内され、その後は直接支払いが必要になる可能性があります。カナダのeCAP文書とFAQは、宿泊・ホームステイを授業料保護の対象外としています。

イギリスでまだ授業が始まっていなくてもSESで振替できますか?

English UKの9月15日ファクトシートでは開始前の学生を支援対象外としていましたが、10月2日の更新では2026〜2027年の将来予約者への振替支援を進めています。支払済みの授業期間・週時間数を可能な範囲で追加授業料なしで提供するよう加盟校へ依頼しており、部分払いの場合は追加費用が必要になることがあります。まだ連絡していない学生・エージェントはmembership@englishuk.comへ相談してください[8]。

カナダでまだ渡航前でもeCAPの対象になりますか?

Languages CanadaのFAQは、対象の語学コースに合格・前納していれば、未開始・未渡航でも対象になり得ると説明しています(2027年開始予定を含む)。ただし振替先・開始日の希望は保証されず、2026年9月28日時点では未開始の対面EC学生537人のうち配置済みは99人です。

出典・確認日

  1. EC English「EC English Language Centres to wind down」。確認日:2026年10月5日。掲載日時(datePublished):2026年9月15日07:12 UTC。
  2. English UK「UK ELT supports students after EC English closes」(2026年9月18日)。確認日:2026年10月5日。
  3. English UK「Closure of EC English language schools: English UK information for agent partners」(PDF、2026年9月15日)。確認日:2026年10月5日。
  4. English UK「Student Emergency Support(SES)」。確認日:2026年10月5日。
  5. The PIE News「EC English closes all global schools」(2026年9月14日)。確認日:2026年10月5日。25校・7カ国はこの報道。EC公式文面には未記載。
  6. Languages Canada「EC English and ILAC closures: Updates and FAQs」(最新更新2026年9月28日)。確認日:2026年10月5日。
  7. Languages Canada「eCAP™ – Education Completion Assurance Plan Program Closure Procedures and Guidelines」(PDF)。確認日:2026年10月5日。授業料対象・宿泊等除外の定義根拠。
  8. English UK「English UK continues to support EC students」(2026年10月2日)。確認日:2026年10月5日。将来予約者への振替支援・授業料・問い合わせ先の更新。

更新履歴:2026年10月5日、English UKの10月2日更新を反映し、英国の将来予約者向け案内を修正。

公開情報の表示は調査後に変わることがあります。本ページは記載した日時の観測・資料に基づきます。返金率や他国の保護制度など、一次資料で確認できなかった事項は本文で未確認として分けています。

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