調査基準日:2026年10月12日|対象:カナダの公立指定教育機関(DLI)で学位を取る修士・博士課程の学習許可申請
カナダ移民・難民・市民権省(IRCC)の案内によると、2026年1月1日以降、公立の指定教育機関(DLI)で学位を取る修士・博士課程に進む人は、学習許可(study permit)の申請に州・準州の受け入れ証明書(PAL/TAL)が要りません[1][3]。
博士課程の申請者と対象の帯同家族は、条件を満たすと迅速処理の対象になります。IRCCは、完全な申請と必要な生体情報がそろい、DLIが入学許可書(LOA)を確認した後、2週間以内の処理を目標としています。審査期間を保証するものではありません[1][2]。PALの免除は1月から始まっている制度で、今回新しく発表されたものではありませんが、大学院への進学を考えている人向けに、公式案内の条件をまとめて整理します。
この記事のポイント
変更内容の要点
| 項目 | 従来 | 現在 | 適用日 | 対象・例外 |
|---|---|---|---|---|
| PAL/TAL | 学習許可の申請に原則必要 | 公立DLIの学位授与型の修士・博士課程は不要 | 2026年1月1日 | ケベック州は州の要件が別に必要。免除に当たることを示す書類を提出[1][3] |
| 博士課程の審査 | — | LOAの確認後、約2週間での処理を目標 | (開始日は案内に記載なし) | カナダ国外からのオンライン申請で、書類がそろっている場合[2] |
| 帯同する家族 | — | 博士と一緒に申請すれば同じく早い処理の対象 | 同上 | 配偶者・内縁のパートナー・扶養する子など[2] |
| レベルを上げる場合のPAL | — | カレッジなどから公立DLIの学位授与型大学院に移る場合は新しいPALは不要 | — | [3] |
対象になる人と対象外のケース
PAL/TALが要らない人
IRCCの免除一覧には「公立DLIでの修士または博士レベルの学位授与型の大学院課程(2026年1月1日から)」と書かれています[3]。私立のDLIの課程や、学位を授与しない大学院レベルの課程は、この項目には含まれていません。免除に当たる場合でも、PAL/TALを出さないときは、免除に当たることを示す書類を申請に付ける必要があります[3]。
博士課程で審査が早くなる条件
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 課程 | 博士課程に入学すること[2] |
| 申請場所と方法 | カナダ国外から、オンラインで申請すること[2] |
| 書類 | チェックリストの書類と手数料(必要なら生体情報の手数料も)をすべて含めること。英語・仏語以外の書類は認証翻訳が必要[2] |
| 生体情報 | 生体情報の提出が必要な場合、指示書(BIL)の受領から2週間以内に登録すること。有効な生体情報が既にある場合は原則として再提出不要[2] |
| 家族 | 本人の申請に含め、一緒に申請すること[2] |
2週間の審査の対象外
- 修士課程、学部課程、大学院のディプロマ・サーティフィケート課程[2]
- 書類が足りない申請[2]
- 追加の医療・安全審査が必要になるなど、複雑な申請[2]
- カナダ国内からの申請[2]
- 学校によるLOAの確認が遅れた場合[2]
いつから適用されるか
- 2026年1月1日:公立DLIの学位授与型の修士・博士課程について、PAL/TALの提出が不要に[1][3]
- 博士の早い処理:IRCCは「博士課程の学生(と家族)の申請を2週間で処理している」と案内。開始日は案内ページに書かれていない[1][2]
- 処理の起点:申請が完了していることの確認、必要な生体情報の登録、DLIによるLOAの有効性の確認(最大10日かかることがある)がそろってから[2]
公式案内で確認しておきたいこと
| 確認すること | 確認先 | 理由 |
|---|---|---|
| 進学先が公立のDLIか、課程が学位授与型か | 学校・IRCCのDLI一覧 | PAL/TALの免除の条件[3] |
| ケベック州の学校か | 学校 | ケベック州は州の要件(CAQなど)が別に必要[1][3] |
| 免除に当たることを示す書類 | IRCCの案内 | PAL/TALを出さない場合に必要[3] |
| (博士)生体情報の登録の予定 | 生体情報の指示書 | 提出が必要な場合、BILの受領から2週間以内に登録しないと迅速処理の対象外[2] |
| (博士)LOAの確認 | 学校 | 学校の確認が遅れると早い処理の対象外[2] |
本記事は公表資料の内容を整理したもので、個別の手続きについての助言ではありません。
就労許可を持つ人の短期の受講(6か月以下)は別の制度です。カナダ、就労許可保有者の6か月以下の受講条件を緩和で整理しています。
よくある質問
- 修士課程も2週間で審査されますか?
-
いいえ。IRCCの案内では、修士課程はPAL/TALの免除の対象ですが、2週間の早い処理の対象外とされています。
- 私立大学の大学院でもPAL/TALは不要ですか?
-
IRCCの免除一覧に書かれているのは「公立DLI」の学位授与型の修士・博士課程です。それ以外の課程は、PAL/TALが必要かどうかをIRCCの案内と学校で確認してください。
- カナダ国内から博士課程の学習許可を申請した場合は?
-
IRCCの案内では、カナダ国内からの申請は早い処理の対象外です。
- ケベック州の大学院に進む場合は?
-
公立DLIの学位授与型の修士・博士課程ならPAL/TALは免除されます。ケベック州で学ぶ場合は、CAQなど州独自の要件を別に確認してください。CAQには一部例外があります。
出典と更新履歴
- IRCC「Apply for a study permit as a graduate student」。確認日:2026年10月12日。2026年1月1日からのPAL/TAL不要(公立の修士・博士の学位授与型課程)、ケベック州の扱い、博士の2週間処理。
- IRCC「Doctoral degree students: Get faster processing」。確認日:2026年10月12日。対象・対象外、家族、生体情報の2週間、LOA確認(最大10日)、2週間の処理目標。
- IRCC「Provincial attestation letter or territorial attestation letter」。確認日:2026年10月12日。PAL/TALの免除一覧、免除を示す書類、ケベック州のCAQ、レベルを変える場合の扱い。
規則や案内の表示は調査後に変わることがあります。本ページは記載した確認日の資料に基づきます。
更新履歴
- 2026年10月12日:初版作成。IRCCの3つの案内ページを照合し、PAL/TALの免除と博士の早い処理の条件を整理
- 2026年10月12日:公開前レビュー。生体情報の条件と2週間の審査目標、公立DLIの対象範囲を明確化

