調査基準日:2026年10月7日(日本時間)|対象:オーストラリア自由党・国民党連合が2026年10月6日に発表した移民計画(選挙公約)。現行制度の改正ではありません
これは野党連合の選挙公約であり、いま施行されている制度ではありません。オーストラリアの自由党(Liberal Party)と国民党(Nationals)は2026年10月6日、「Australia-first migration plan」を発表し、一時卒業生ビザ(Temporary Graduate)の廃止、新規留学生の受け入れを24万人へ削減すること、学生ビザを入学先学校にひもづけることなどを掲げました[1]。ワーキングホリデーの2・3年目に関する抽選制と上限は撤回し、地方以外で働く人のビザ申請料を引き上げる方針も示しています[1]。
本記事は発表文の内容を事実として整理し、現行の政府設定(比較用)と並べます。賛否や実現可能性の評価は書きません。個別のビザ取得可否を保証するものでもありません。
この記事のポイント
変更内容の要点(公約上の提案)
| 項目 | 現行制度・政府発表(比較用) | 野党連合の公約(10/6) | 適用の前提 | 対象・例外(公約上) |
|---|---|---|---|---|
| 一時卒業生ビザ(Temporary Graduate / 485) | 現行のSubclass 485が運用中(申請料等は別途改定あり) | 原則廃止 | 政権獲得後の制度改正が必要 | 博士、保健・教育分野、地方大学の学生には「post-study transitional visas」を利用可能とする案 |
| 新規留学生数 | 2026年のNational Planning Level(NPL)は新規開始29.5万人。政府は受け入れ人数の上限ではなく、海外申請の審査優先順位を管理する仕組みと説明 | international student commencements を24万人へ削減 | 同上 | 高等教育における外国人学生比率を25%未満にする、との説明あり |
| 学生ビザと学校の関係 | コース変更等は現行規則・条件に従う | 各学生ビザを入学先機関にひもづける | 同上 | 詳細な運用手順は発表文では概要のみ |
| 二次申請者(家族等) | 現行の帯同・二次申請ルール | 大半の二次申請者を制限 | 同上 | 発表文は「restricting most secondary applicants」 |
| ワーホリ2・3年目 | 政府は2026年9月17日に2・3年目の抽選制導入方針を発表。この記事では運用開始を確認していません[4] | 抽選制と上限を撤回。地方以外は申請料引き上げ、地方はその引き上げの対象から除外 | 同上 | 2・3年目のオンショア再申請は引き続き可能、との記載あり |
| 純海外移住(NOM) | 政府の見通し・実績は予算等で別管理 | 最初の2年は年10万人、4年目頃に約16万人 | 同上 | 永住スキル移民は年18.5万人の上限を維持、との記載 |
出典:自由党公式発表(2026年10月6日)[1]、現行NPLはStudy Australiaの政府案内[2]。公約欄の「廃止」「削減」は提案内容であり、実施済みの意味ではありません。
対象になる人と対象外のケース
| 区分 | 当てはまる(公約が想定する範囲) | 当てはまらない |
|---|---|---|
| いま申請・滞在中の人 | 現時点では現行法が適用。公約だけでは権利義務は変わらない | 「公約が出た=明日から廃止」という扱い |
| 将来の留学生・卒業生 | 連合が政権を取り、必要な制度上の手続きを経て変更を実施した場合に影響し得る | 改正前の自動適用 |
| ワーホリ | 2・3年目延長の抽選・上限・申請料の見直し案 | 1年目の基本枠の廃止(この発表文には明記なし) |
| 本記事が扱わないもの | — | 学校の評判・未確認の閉校情報、政党への評価、個別の入国可否の保証 |
いつから適用されるか
発表日は2026年10月6日です[1]。各措置の具体的な施行日は示されていません。連合は政権獲得後の実施を掲げ、一部は既存の大臣権限で実施できると説明しています[1]。今回確認したAustralian Electoral Commissionの案内には、次回連邦総選挙の具体的な投票日は掲載されていません。投票日は政府の要請を受けて総督が決定し、AECが決めるものではありません[3]。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2026年10月6日 | 自由党・国民党連合が移民計画を発表[1] |
| 総選挙の告示〜投開票 | 確認したAECの案内には具体的な投票日の掲載なし。本稿では日付を特定しない[3] |
| 政権獲得後 | 発表文は、一時卒業生ビザや学生の二次申請、豪国外での一時ビザ申請などに関し、既存の大臣権限で早く進められるものが多い、と説明[1] |
| 2026年10月7日 | 本記事の確認日(日本時間) |
公式案内で確認しておきたいこと
- 野党の原文:自由党サイトの2026年10月6日付発表を一次資料として読む[1]。
- 現行の学生・卒業生ビザ:内務省のStudent visa / Temporary Graduateの各ページと、NPLの政府説明[2]。
- 選挙日程:確定したらAECや連邦政府の告示で確認。未確定のまま推測日を書かない[3]。
- 現行の申請ルール変更(国内申請制限など)は投稿444。統計・申請料は別の業界ニュース記事。
よくある疑問
- いま持っている卒業生ビザや学生ビザは無効になりますか?
-
発表時点ではなりません。これは野党の公約であり、現行法の自動改正ではありません。将来の制度変更の内容・経過措置は、実際に定められる法令や公式案内で確認する必要があります[1]。
- 「24万人」は政府の2026年計画水準とどう違いますか?
-
政府が示す2026年のNPLは新規開始29.5万人ですが、受け入れ人数の上限ではなく、海外申請の審査優先順位を管理する仕組みです[2]。連合の公約はcommencements 24万人です[1]。定義(新規開始の数え方、対象セクター)が完全に同じかは、詳細な政策文書が出るまで断定しません。
- ワーホリの抽選はもう終わったのですか?
-
この公約の発表だけで制度は変わりません。政府は2・3年目の抽選制導入方針を発表し、連合はその抽選制と上限を撤回する方針を示しています。公約の内容と、政府制度の運用開始状況は分けて確認する必要があります[1][4]。
- 博士や地方大学は卒業後に残れるのですか?
-
発表文は、博士、保健・教育分野、地方大学の学生には「post-study transitional visas」を利用可能とするとしています。期間・条件の詳細は概要のみです[1]。
- 次の総選挙はいつですか?
-
今回確認したAECの案内には、次回連邦総選挙の具体的な投票日は掲載されていません。投票日は政府の要請を受けて総督が決定します。本稿では日付を断定しません[3]。
出典と更新履歴
- Liberal Party of Australia「Liberals and Nationals’ Australia-first migration plan: Cut the numbers, raise the standards」(2026年10月6日)。確認日時:2026年10月7日(日本時間)。一時卒業生ビザ廃止、留学生24万人、学校へのひもづけ、二次申請者制限、ワーホリ抽選撤回、NOM目標等
- Study Australia「Increased student intake for Australia in 2026」。確認日時:2026年10月7日(日本時間)。2026年NPL=新規国際学生開始29.5万人(2025年比+2.5万人)
- Australian Electoral Commission「When elections are held」および関連FAQ。確認日時:2026年10月7日(日本時間)。選挙日は政府の要請を受けて総督が決定し、AECが日付を決めない旨。参照した案内には次回の具体的な投票日の掲載なし
- Minister for Home Affairs「Migration reform to end rorts and bring in the skills Australia needs for a strong economy」(2026年9月17日)。確認日時:2026年10月7日(日本時間)。政府によるワーキングホリデー2・3年目の抽選制導入方針の発表。運用開始日を示す資料としては使用していません
更新履歴
- 2026-10-07:初版(非公開)。自由党10/6発表を一次資料とし、現行NPLと比較。参照したAEC案内に具体的な投票日の掲載がないため日付は記載せず
- 2026-10-07:出典の再確認を踏まえ、NPL・ワーホリ申請料・制度変更の前提の表現を修正して公開

